仮想通貨の採掘
ビットコイン(BTC)やLitecoin(LTC)をはじめとした仮想通貨の採掘には、
CPUよりもGPU、GPUよりも専用のASICやFPGAを利用する方が
高速に採掘できると言われています。
一方、Monero(XMR)など一部のコインはCPUを使っても採掘が容易に可能です。
また、MinerGateなど、マイニングプール(Mining Pool)と言われる
複数名で採掘する方法を活用することで、
古いPCのCPUやスマートフォンのCPUでも採掘可能な手法が出てきています。
このように、Moneroでの採掘やMinerGateなどマイニングプールの活用を行うことで、
専用のASICやFPGAを用意せずに個人でも仮想通貨の採掘を行う環境が
出来てきました。
とはいうものの、採掘を始めるにあたっては効率よく高速な、
用意できる一番いい環境で採掘したいという気持ちには
どうしてもなってしまうものです。
採掘効率のスコア
仮想通貨のマイニングプール大手のMinerGateでは、
採掘者(Miner)の採掘速度に応じてスコアを算出し、
採掘スコアの上位のPC構成をウェブサイトにて公開しています。
MinerGate Benchmark - Top 25 Results
1位のPCのスペックを簡単に見てみましょう。
MinerGate Benchmark - My Results
CPU
Intel(R) Core(TM) i3-6100 CPU @ 3.70GHz, L3 3.0 MB
思ったよりも高速なCPUというわけではありません。
価格も1万円台前半と、容易に購入できるレベルのCPUかと思います。
メモリ
こちらも、一般的なメモリ容量の範疇です。
最近では64GBのメモリを積むPCもあるくらいなので、
特別大容量のメモリが必要、というわけではなさそうです。
GPU
GPUに同じものを3つも搭載しています(通称グラボ3枚挿し)。
また、1台5~6万円と、かなりの高性能のGPUを搭載しています。
CPUと異なり、GPUは1台のPCに対し複数枚搭載することができるため、
3枚挿しをすることで1台あたりの採掘効率の向上に貢献しているようです。
2位以下の構成
上位の多くの環境では、1位と同じように、CPUだけでなくGPUを
複数搭載した環境で採掘してあるものが多いようです。
逆にGPUを搭載せずに上位にランクインしているのが以下のような構成でした。
MinerGate Benchmark - My Results
Intel(R) Xeon(R) CPU E3-1230 V2 @ 3.30GHz, L3 8.0 MB, 8.0 GB RAM
Intelの高性能なCPUであるXeonを搭載した環境です。
CPUでも環境がよければ、高速な採掘ができる可能性があるようです。
自分のPCのスコア
実際にMinerGateに登録して採掘を行うと、自動的に採掘スコアを算出してくれます。
私のノートPCの環境だと大体400から600あたりのスコアでした。
先述のランキング上位だとスコアは1万を超える環境がごろごろいるので、恐ろしいですね。。。
私もPC代くらい採掘できたら環境もこだわってみたいと思います。
とはいえ思うこと
自分のPCでのマイニングについては、調べれば調べるほど電気代や騒音、長時間運用の安定性がネックになってきます。Moneroの価格が上がってきているため、利益は出ているものの、電気代によるコストやマイニング中のPCのファンの騒音がじわじわと効いてくる・・・
いまはローカルでのマイニングは趣味程度にとどめ、メインはGenesisMiningでのクラウドマイニングにシフトしています。
グラボ数枚買う程度でそれを超えるマイニングレートを提供してくれていて、メリット・デメリットを総合的にみてプラスかなと思っていくつか契約しています。
Moneroのマイニング結果についてはこんな感じです。他にもビットコインとDashも契約しています。
一時期よりもだいぶ円高に振れてきたこの頃なので、やってみるチャンスだと感じています。