MoneroとDashの特徴比較
Monero(モネロ、単位:XMR)とDash(ダッシュ、単位:DASH)は匿名性に特化した通貨です。
2017年3月にはMoneroが時価総額4位、Dashが3位と存在感のある通貨となっています。
同じ匿名性でも使用されている技術は、それぞれ異なります。MoneroとDashの特徴を比較し、理解を深めていきたいと思います。
MoneroとDashの基礎情報
Monero / モネロ
- 開始日 2014年4月
- アルゴリズム Crypto Night
- システム Proof of Work
Dash / ダッシュ
Dash Official Website | Dash Crypto Currency — Dash
- 開始日 2014年1月 (当時の名称はダークコイン、2015年3月にダッシュへ)
- アルゴリズム X11
- システムProof of Work
MoneroとDashのリリースはともに2014年ですが、Dashは当初ダークコインとしてリリースされました。
その後、2015年にDashへ改名しています。システムはProof of Workという承認方法を採用しており、ビットコインもProof of Workを採用しています。
MoneroのアルゴリズムCrypto NightやDashのX11が匿名性を確保しています。
いずれも、クラウドマイニング大手のGenesis Miningがマイニングするプランを提供しています。
MoneroとDashの匿名性
MoneroはCrypto Nightによるリング署名で匿名性を確保します。Moneroは送金の際、ワンタイムアドレス宛に送信するので、履歴がたどれないようになっています。
また、取引履歴は秘密鍵がない閲覧はできません。さらに、取引情報が分かったとしても、誰がどこへ送ったか流通ルート自体は特定できません。
Dashは、X11でDarksendという技術を使用しています。AさんからBさんへ50DASH送るという取引の間に管理ノードという保管場所を設置します。
他の取引と混ぜて誰が送ったかはわからないようにして、Bさんへ50DASH送るという情報を残し、送金を実施し匿名性を実現します。
MoneroとDashのスピード
MoneroもDashもビットコインよりも取引のスピードが速いことが特徴のひとつにあります。ビットコインは一つの取引に対し約10分かかりますが、Moneroは約2分、Dashは約4秒となっています。
DashはinstantXという技術を採用し、即時取引に関して突出しています。
MoneroとDashの可能性
Moneroは、Alphabay(アルファベイ)というダークマーケットのWebサイトで採用されています。(現在アルファベイは閉鎖されています)
アルファベイにはビットコインやイーサリアムも採用されています。Dashは、公式Dashストアでの購入の決済で使用することが出来ます。またヨーロッパやアメリカではDashを使用できるところが多いようです。
MoneroもDashも匿名性という特徴から、今後も各国の法整備や企業の採用等で価格が動くことが考えられます。