中国でのICOが禁止に。
本日、中国がICOを違法とする公告を出しました。
ブルームバーグでもニュースになっています。
ICOとは、Initial Coin Offeringの略称で、仮想通貨を発行することで、その仮想通貨の対価としてドルやユーロ、ビットコインなどの資金調達をすることを指します。
株式会社で言うところのIPOのようなものです。
Twitter上でも話題になっており、仮想通貨投資への影響が心配されています。
▼目次
厳しいICO規制
Twitterで仮想通貨に非常に詳しい方々のツイート
中国人民銀行(中国の中央銀行)他、関連7部門は「关于防范代币发行融资风险的公告」(仮想通貨発行融資リスクに関する公告)を出しました。ICO(仮想通貨を利用した資金調達)を非法行為とし、即時禁止とする厳しい内容となっています。https://t.co/JZBPhtWn7u
— けろっと (@kerotto) 2017年9月4日
1)ICO規制の詳細:PBoCはICOを禁止。企業または個人であってもICOを介しての資金調達を中国国内では行なえません #ビットコイン #Bitcoin #仮想通貨 #ブロックチェーン #フィンテック $BTC #イーサリアム #ERC20 #Ethereum https://t.co/X9ah8EFbsI
— 墨汁うまい(BokujyuUmai) (@bokujyuumai) 2017年9月4日
財新が「中国人民銀行がICOを厳しく取り締まる方針を決定し、近く正式発表する」と報じました。
— 玲奈❤︎丸の内OL仮想通貨投資♡ (@reinabb3) 2017年9月4日
ICOによる資金調達の実態を調査してきた中国人民銀行は「ICOの90%は違法な資金調達か詐欺であり、実体を伴ったプロジェクトは全体の1%もない」と判断しました。 https://t.co/pgwPpZYvmk
中国はICO禁止。
— DEG (@DEG_2020) 2017年9月4日
1.すべてのICOの内容を調査予定
2.今後のICOはすべて停止(すでに終わったものも再調査する)
3.投資者権利保護の為に政府で管轄、管理システムをつくる
ICOで集めた資金も状況によっては凍結する
9/4すべての取引所は政府に状況報告の義務。
仮想通貨全体への影響
中国による規制が発表されてから、ビットコイン、イーサリアムをはじめとして仮想通貨全体の相場ががくっと下がりました。
ビットコインは50万円を割り、Moneroも12,000円台に落ち込みました。
ビットコインが下がり、アルトコインに流入があるという希望的観測もありましたが、残念ながら全体としてマイナス基調です。
今後の展開
中国による仮想通貨への規制は初めてのことではなく、これまでもこういった場面がありました。
その規制を経たうえでのこれまでの相場ということもあるので、現在の価格を絶好の買い場と捉える見方も多数見受けられます。
コインチェックでの購入レートも全体として非常に下がってきています。
仮想通貨投資の第一歩、coincheckで取引口座を作るには - 仮想通貨のあそび場
ビットコインなどメジャーな仮想通貨が高騰するのは妥当なものですが、一方で、この数ヶ月のICOへの熱狂は内容が伴わないものを多々見かけることがありました。
Moneroは高い匿名性、IOTAは手数料ゼロなど、それぞれ強い特徴を持って生まれ、それを伸ばす開発が行われてきています。
しかし、そういった既存通貨の特徴を模倣するようなICOや、ホワイトペーパーだけで資金調達をするようなICOも存在します。
中国ほどではないにしても、日本国内でもICOに対して規制がかかったり、条件が課せられる可能性も十分にありますし、怪しいICOに騙されてしまう可能性もあります。
値動きの激しさ以上に、ICOの動向について、注視が必要です。