Moneroとは
Moneroは2014年4月18日にリリースされた、匿名性・プライバシー性を重視した仮想通貨です。
取引の送り手や受け手、金額といった情報が全て匿名化・暗号化されており、ビットコインとは違い他者から取引を見ることができないような仕組みになっています。
時価総額は仮想通貨で現在8位の市場規模となっており、国内であればCoincheck、海外であればPoloniexなどで購入することが可能です。
そのMoneroのコアソフトウェアが新しいバージョンになり、今月ハードフォークして移行していく予定です。
▼目次
新バージョン『Helium Hydra』
今年の3月から、Moneroはリリースネーム『Wolfram Warptangent』というソフトウェア上で、動作していました。
このソフトウェアが新しくなり、リリースネーム『Helium Hydra』として、2017年9月15日を目処に移行する予定です。
今回の更新はハードフォークとなり、これまで『Wolfram Warptangent』を動作させていたノードの管理者の皆さんは更新が必要になります。
今回の更新には、新機能の追加や匿名性の向上、セキュリティ性の向上などが盛り込まれており、ハードフォーク行こうMoneroがより快適に使えることが見込まれます。
Helium Hydraになって追加された主な機能
今回のリリースについて、MoneroのコアメンバーであるRiccardo Spagni (fluffypony)氏が記事としてまとめています。
https://getmonero.org/2017/09/07/monero-0.11.0.0-released.html
個人的に注目しているところはこのあたりです。
- 主要な同期スピードアップ
- iOSとAndroidフルノードサポートを完全に有効化
- CLIでの転送コマンドで料金選択する機能追加
- 『tx key reveal』の代わりに『key derivation』を介して支払いを証明する機能が追加
- HackerOneを通じた、脆弱性報告のプロセスと報奨金支払いの追加
- 多数のバグの修正やパフォーマンスの向上
Moneroのノードを立ててみた方はご存知かと思いますが、最初にmonerodを実行すると数時間の同期(Synchronization)が必要です。
しかも、PCのファンはガンガンに回るのでなかなかハラハラする作業なのですが、これがスピードアップしたということでありがたいことです。
また、iOSやAndroidなどのモバイル端末上でもノードが立てられるということで、スマホ上にノード立てて、ウォレットを管理できるとかでしょうか?
今度試してみたいと思います。
ハードフォークで変わること
今回のアップデート・ハードフォークにより、今後のMoneroの取引がMoneroの匿名性を高めているリング署名を使った取引に一本化されます。
そうすることで、送金時の匿名性をより高めることができ、他の人から取引や残高を覗き見されるリスクを、これまでもより低く抑えることが可能になります。
また、各種ソフトウェアの改善があることにより、MyMoneroをはじめとしたウォレットサービスの処理速度の向上や、安定性の向上が見込まれます。
さらに、自身のPCやスマホなどといった、ローカルにノードを立て、ウォレットを管理することも容易になり、自分の資産は自分で守ることがこれまでよりもやりやすくなります。
今回のアップデートでMoneroの利便性が上がり、価値も上がっていくことが期待されます。
Moneroを手に入れるには
購入・取引でMoneroを手に入れるには、国内では取引所のcoincheck(コインチェック)、海外ではPoloniexをはじめとした多くの取引所で売買が可能です。
また、MoneroはCPU・GPUを使ったマイニングが可能です。本格的にマイニングを行う場合にはクラウドマイニングを利用した大規模採掘も可能です。
以下に記事としてまとめています。
売買せずにMonero(モネロ)コインを獲得する方法とは - 仮想通貨のあそび場