NASDAQへのビットコイン進出
2017年12月はビットコイン先物が米シカゴ・オプション取引所(CBOE)と米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場しました。
ビットコイン(BTC/Bitcoin)は世界経済に大きく影響する存在となりつつあります。
そして米国で二番目に大きい米ナスダック取引所(NASDAQ)が2018年にもビットコイン先物を上場させることについて、
金融ニュースを扱う米Bloomberg社が報じています。
米国4大取引所グループで先物を上場することについて発表していない取引所は米ニューヨーク証券取引所(NYSE)一社のみとなりました。
▼目次
先物取引とは
先物取引とは将来の決められた期日に、特定の商品を、現時点で取り決められた価格で売買をすることを約束する取引です。
期間内であればいつでも決済可能で、売りから入ることも出来ることや、差金決済、原則レバレッジ取引であることが特徴です。
先物取引は金、コーヒーや米など商品先物などがありますが、これは生活や経済を安定させる目的で誕生しました。
その商品としてビットコイン先物が上場したことは仮想通貨(特にビットコイン)市場が世界規模で見落とせない存在となったことが分かります。
これまでのビットコイン上場
既に上場したビットコイン先物は以下の通りです。※1ドル=113円とします。
米シカゴ・オプション取引所(CBOE)
2017年12月10日夕方(日本時間で12月11日朝)に上場。
初値1万5640ドル(174.6万円)
引値1万8545ドル(209.5万円)
初日は初値から約20%、+3085ドル(34.8万円)上昇し取引を終了。
つまり、次の1月期日までに174.6万円で買いたい人と売りたい人が成立したところから、
最終的には209.5万円で売買したい人が決まり、初日は取引を終えました。
米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)
2017年12月17日夕方(日本時間で12月18日朝)に上場。
初値2万650ドル(233.3万円)
引値1万9100ドル(215.8万円)-1550ドル(-17.5万円)
初日は初値から約8%下落し取引を終了。
つまり、次の1月期日までに233.3万円で買いたい人と売りたい人が成立したところから、最終的には215.8万円で売買したい人が決まり、初日は取引を終えました。
先物上場の成果
233.3万円で買いたい人がいるということは、今後その価格以上にビットコインが上がると思っている投資家がいることが分かります。
しかし、米シカゴ・オプション取引では初日の出来高が4000枚のみ(先物取引では最低単位を1枚と呼びます。)だったことから、
機関投資家がまだかなり慎重な姿勢を取っていることが読み取れますが、
上場前には、ビットコインは今後下がると想定した売りが殺到するのではないかと言われていましたので、
市場の反応は逆に好感触とも取ることができます。
今後の展望
今後もビットコインを中心に仮想通貨市場は成長が期待出来そうです。
先物指数は現物取引の参考にもなるため、個人投資家もその値動きを見守りたいところです。