今年予定されているMonero5大イベント
2018年に入り、Monero(モネロ/XMR)も55,000円突破と、今年も期待できそうな一年になりそうです。
仮想通貨に注目が集まる中、プライバシー性/匿名性が今年は大きく注目を浴びる年になるかと考えています。
2018年のMoneroに期待されるイベントとして、仮想通貨・金融に関する海外ニュースサイトMerkleでは、5つのポイントを紹介しています。
https://themerkle.com/5-exciting-monero-developments-to-look-forward-to-in-2018/
▼目次
1. ダークネットへの採用
インターネット上のアンダーグラウンド世界は、よくダークネットと呼ばれています。
ダークネット上で身分を明かさずに取引を行う、という目的のため、匿名性が極めて高いMoneroがこれまでも利用されてきました。
こういったMoneroのダークネット上での採用が広く進むことに注目が集まっています。
2. マルチシグネチャ対応
通常の送金では、通貨の送信者一人、受信者一人の合計二人しか登場しません。
しかしそういった送金方法だけの場合、フリーマーケットなどの個人間取引のような、信頼関係が構築できていない間柄では、
商品は届けたが支払いがなされない、といった詐欺のような事態が発生し得ます。
そういったときにエスクロー取引と呼ばれる、送信者・受信者に加えて第三者が支払いに関わることで安全・安心な取引を成立させています。
そのようなエスクロー取引だけでなく、ウォレット・交換所・クラウドファンディングなど、複数の監査人が送金を承認することで、
送金が実施されるために必要な技術がマルチシグネチャという技術です。
Moneroでは昨年もマルチシグネチャの開発が進んでおり、今年はその機能が公開されることが期待されています。
3. Kovriプロジェクト
Moneroのことを調べていて、Kovriという言葉を目にすることが何度かなかったでしょうか?
KovriはMoneroの匿名性をさらに高めるために日夜開発されているI2P技術です。
Moneroは『man in the middle攻撃』(日本語では中間者攻撃)による取引の覗き見・改ざんの危険性があるため、IPを隠して通信を行う技術であるTorを採用していません。
その代わりにKovriを開発することで、中間者攻撃のリスクを無くしつつ、Torのメリットを取り入れようとしています。
このKovriプロジェクトの開発が2018年期待されています。
4. BulletProofs
MoneroではBulletProofsと呼ばれる、Moneroの匿名性を維持しつつトランザクションサイズを最大80%削減するための開発が進められています。
Monero Compatible Bulletproofs | Monero - secure, private, untraceable
トランザクションサイズが80%削減されるということは、そのまま送金手数料が80%削減できると言い換えることもできます。
Moneroの価格が高騰し、送金手数料が無視できなくなってきたこともあり、BulletProofsによるトランザクションサイズ削減は非常に魅力的な開発です。
5. ハードウェアウォレット
Moneroを保管するウォレットとして、これまではハードウェアウォレットと呼ばれる物理デバイスのウォレットは存在しませんでした。
ハードウェアウォレットとして有名なものはLedger Nano SやTrezorなどがありますが、
LedgerではMoneroをサポートするための開発が進められており、2018年には準備が整うのではないかと期待されています。
2018年への期待
去年の後半あたりか仮想通貨への期待が高まり、
Verge(バージ/XVG)やShield(シールド/XSH)、UltraNote(ウルトラノート/XUN)などの匿名性を持った通貨への注目が集まりました。
こういった匿名性への注目の根底には、プライバシー性に対する意識の高まりがあるためだと思っています。
2018年は仮想通貨が過熱するだけでなく、各通貨の特徴が正しく評価される一年になることを期待しています。