相場の代表的手法:損切りとナンピン
仮想通貨の値動きは株価や為替の動きよりも大きく、儲かるときも損をするときも大きく、リスクが高くなります。
これから下がり続けるのであれば、早く売るべきですし、今後また価格が上昇する見込みがあれば価格の安いうちに買い増しをするべきです。
投資の代表的な手法に損切りとナンピンがあります。
それぞれの手法の特徴と仮想通貨での運用においてどちらを選ぶべきかを考えましょう。
▼目次
損切りとは
損が出ている投資商品の損失を確定することです。
損切りは、ロスカットやストップロスとも言います。
購入したときよりも価格が下落をしており、今後も回復が見込めないときにこれ以上損失を拡大させないために売却し、損失を確定します。
ナンピンとは
購入した投資商品の価格が下がった状態で買い増しをして、平均購入単価を引き下げる手法のことで、漢字で「難平」と書きます。
1回目に1BTC=150万円で購入したビットコイン(BTC/Bitcoin)が、現在1BTC=100万円に値下がりをしているとします。
2回目に1BTC=100万円で買い増しをすると、1回あたりの取得単価は(150万円+100万円)÷2=125万円となり、
1BTC=150万円まで戻ることを待たずに、新しい取得単価である1BTC=125万円を超えれば損益はプラスに転じます。
どう使い分ける?
ナンピンは今後の価格の回復が見込めるなら一度だけでなく、何度か買い増しをすることもひとつの手段です。
しかし、ナンピンをするためには、買い増しをするためのまとまった資金が必要になります。
購入する際は、投資商品が下がってしまったときのことも考えて、損切りやナンピンをすることを想定しておくことです。
また購入した商品の今後の値動きにより、損切りやナンピンを使い分けていくことが必要になります。
価格上昇局面では
購入した投資商品が値下がりしたものの、今後また価格が上昇する可能性が高いときにはナンピンが適しています。
またナンピンをしていれば取得価格が下がっているので、当初より早く利益が出てきます。
価格下落局面では
購入した投資商品が値下がりをしており、今後も下がり続ける可能性が高いときには損切りをすることが適しています。
また損切りは心理的には抵抗が強いですが、早めにした方が損失額は小さくなりますので、動揺せず冷静に判断をすることが必要です。
仮想通貨ではどちらを選ぶべきか
仮想通貨は2019年から2021年にかけて、急成長をしています。
ビットコインは2019年は30万円台だった一方、2021年になると600万円をうわまわることもでてきて、20倍以上の値上がりをしました。
しかし、ビットコインは今の価格になるまでに、何度も暴落を繰り返しては過去の最高価格を塗り替えてきた背景があります。
ビットコインは今後も利用者や利用場所が増え、成長をしていくと予想されます。
価格上昇局面にあるビットコインでは、損切りではなくナンピンが有利であると考えられます。
ナンピンが出来るように余裕資金を十分に確保し、ビットコインへ投資をすることが良さそうです。